はじめまして

 ぼくは「太郎」といいます。5才です。けっこうむつかしい漢字を知ってるよ。

 ぼくの天使のような「たましい」がだんだん大人の人間に汚されてきている。

 さいきん、とくに感じる。だからぼくはおとなになりたくない。大人をみているといろんなことにしばられて生きている。だから、心に自由というか、のびのびさがないように思えて、大人はとてもかわいそうだと思う。

 だからぼくはぜったいにおとなにはなりたくない。

 でも5才になるとすでに大人のいやな面がぼくの中にもだいぶ入ってきている。それはぼくが3才から幼稚園にいきはじめて、とくに感じる。からだはしぜんに大きくなるからしかたがないが、「たましい」だけはおとなになりたくないないと思う。