四国88カ所第36番札所 青龍寺
今日、土佐市宇佐の36番札所青龍寺に行って波切不動尊の仏像を授かってきた。
中国長安青龍寺の恵果和尚より真言密教の奥義を伝授された空海が帰国の際に有縁の地に至るように祈願して独古杵を東方に向かって投げた。
空海はその独鈷杵がこの山中の松の木(今の青龍寺奥の院)にあると感得し、嵯峨天皇に奏上。弘仁6年に恵果和尚を偲び、唐の青龍寺と同じ名の寺院を建立した。
本尊の波切不動尊は、空海が乗った遣唐使船が入唐時に暴風雨に遭った際に、不動明王が現れて剣で波を切って救ったといわれ、空海がその姿を刻んだものである。
石段の上がり口右に恵果堂と納経所がある。石段を少し上がると左手に三重塔、その奥に恵果和尚の墓があり、そして仁王門をくぐると170段の石段が本堂に続く。本堂の左に大師堂、右に薬師堂。この配置は長安の青龍寺と同じであると言われている。
ご本尊真言:のうまくさんまんだ ばざらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん
ご詠歌:わずかなる 泉に棲める 青龍は 仏法守護の 誓ひとぞきく