名古屋国際女子マラソン 藤永佳子優勝

昨日行われた名古屋国際女子マラソンは初マラソン藤永佳子資生堂)が時間28分13秒で優勝、8月にベルリンで行われる世界選手権の代表に内定した。他に内定している選手は昨年11月の東京国際女子で優勝した尾崎好美(第一生命)、今年1月の大阪国際女子で優勝した渋井陽子三井住友海上)である。

30キロ手前で新谷仁美豊田自動織機)がスパートを仕掛けたが、失速。藤永はレース中盤で先頭集団から離されたが、粘り強く追い上げ37キロ手前で先頭の新を追い抜き、そのまま逃げ切りゴール。

藤永は長崎県諫早高校時代(1999年)に世界選手権五千メートル代表に選ばれた超高校級と呼ばれた逸材。だが、筑波大学進学後から故障に悩まされた。肩の脱臼、足首、膝、アキレス腱と全部やった。
資生堂に入っても故障の繰り返しで引退も考えた。だが弘山監督に「新しい道は今をとことんやった時に開ける」と言われ、滝に打たれ精神修行もし、生活面から全て見 つめ直し、失敗続きの減量にも成功し、10年の歳月を経てやっと立てたスタートラインだった。